ICレコーダー オリンパスDS-750 録音テスト&レビュー(音源あり) [7:オーディオ機器のレビュー]
オカリナ教室を主催している母に誕生日プレゼントの希望を聞いたところ、ICレコーダーのリクエストがありました。
母はオカリナ練習の録音用にエレクトレット式コンデンサマイクとMDの組み合わせで録音しています。MDが何度か壊れてもその度に買いなおしていたのですが、MP3プレーヤーが普及してMDプレーヤーを生産しているメーカーが少なくなってきたこと、またお稽古用にICレコーダーを使っている生徒さんが多いことから、ICレコーダーを選んで欲しいとのこと。
自分はソロ・ギターの録音機会が多いので、さっそく録音機能を試してみました。
録音機能で一番こだわっているポイントは 録音レベル調整しやすいかどうか という点。
◎録音ファイル(リニアPCM形式、44.1kHz)
アコースティックギターのアルペジオ演奏。ギターはベフニック。
(クリックすると演奏を聴くことが出来ます。)
【録音設定】
ギターに対して17フレットを斜め上方から狙う位置にマイクを設置
録音モード:PCM非圧縮モード、44.1kHz
録音ファイル処理:曲の前後をカット後、イントロとエンディングにそれぞれ
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◎録音後の感想
ICレコーダー内蔵のマイクとNT-4の音質に極端な差は感じられません。
ローカットフィルターをオフにした場合、NT-4の方が低音が強調され、豊かでまろやかな音質になる反面、ややぼんやりとした音色に。ICレコーダーのマイクはやや硬めのかっちりした音。この違いは、マイクの特性の差でしょうか。(録音時の最低周波数は、マイクジャック録音時で40Hz、内蔵ステレオマイクで70Hz)
ローカットフィルターをオンにすると、いずれのマイクで録音した場合も低音部のモワモワ感が消えてすっきりした音になる反面、やや固めの音色になるようです。
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手軽に録音できるモデルですが、音質はかなり満足できるレベルですね~。
今回は試す時間がありませんでしたが、本機はDiMAGIC社の指向特性制御技術「DVM」により、内蔵マイクの指向性を切り替え、広がりのある録音や前方の音を強調した録音が可能なので、指向特性を変えると音がどう変化するか興味のあるところです。
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◎レビュー
再生機能を使ってみると、「A-B区間リピート機能」「録音・再生」がボタンひとつで操作できるので、かなり便利。再生速度調整が可能なので、英語の語学学習に使いやすいと思います。
再生速度を2倍まで高くしてみましたが、音程は変わりません。他のMP3プレーヤーでは再生速度を変えると、それに応じて音程が変化するモデルがほどんどですので、このモデルは語学学習に使いやすそうです。
ファイルのメンテナンスに関しては、パソコンに接続するとフォルダを使ってUSBメモリーとまったく同じ感覚で操作できるので、ファイルの整理がやりやすくなっています。MP3プレーヤーとして使うために曲をコピーすることも簡単に出来ます。
本体側面部にある「再生」「停止」「録音」ボタン。
片手で操作できて便利。
OLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek DS-750
- 出版社/メーカー: オリンパス
- メディア: エレクトロニクス
OLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek DS-700
- 出版社/メーカー: オリンパス
- メディア: エレクトロニクス