オーディオの一世紀 山川正光著 [4:オーディオ関連]
蓄音機、電話、ラジオ、テレビなどの開発の歴史がまとめられた本。
特にレコードの規格が決まるまでの流れは圧巻でした。木村哲人著「発明戦争」とあわせて読むと楽しめるのではないでしょうか。音響機器の発達の歴史は、人間が「よりよい音」を求める過程を強く反映していることがよく分かります。
<ノート>
・スピーカーの歴史
スピーカーの材料の選択は、航空機のそれと共通している。以下の特性が求められる。
・軽いこと
・剛体であること
・内部損失が大きいこと
スピーカーの振動板に使われるものは、よくすきこんだ紙、ジュラルミン、チタン、セラミックスなど、ロケットなどに使われる耐熱材料にまで及ぶ。
・CDの影響
ソニーはトランジスタを採用したアンプで業界に登場。CDの導入により、高S/N(シグナル/ノイズ)比、低歪み率のアンプが求められるようになった。
(2007/7/16記)
2009-05-13 06:00