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新・ギター秘密のテクニック 小林雄三・坂崎幸之助・中川五郎・花房孝典 共著(1986年)  [1:演奏技術およびギター関連]

ギター初心者向けのギター演奏に関するレクチャーからギターに関する雑学まで、幅広くギターに関する情報を集めた本。

前半はギター演奏のノウハウ、後半はギターにまつわる情報に構成が分かれていますが、自分にとっては、後半の雑学の部分がおもしろいと感じました。出版が1986年であり、出版当時の雰囲気を感じさせるイラストや文章に時代を感じます。

自分はヤングフォーク別冊の「フォークギター教室(1979年)」を使って練習していたので、そこに使われていた小林雄三氏発案の「YUMIN譜」が出てきた時は「これ、使ったなぁ!」と思わず口走ってしましました。

 

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【YUMIN譜の解説】


 


<ノート>

・ギター上達のための2条件
 ①よいギターを手に入れ、必ず毎日弾くこと。
 ②よい演奏をよく聞く。


・クラッシックギターか、フォークギターか
コードを多く使う弾き語り用には、フォークの方がよい。クラッシックとフォークの両方の分野のギターを弾いてみたい人は、マーティンの0-16NYモデルがおすすめ。


・ベースが大切
ベースはコードフォームの中で一番低い根音。ベースはサウンドの土台。


・サムピックは始めから使う
サム・ピックは最初から親指に付けて練習した方がよい。市販のものは固すぎたり先端が長すぎたりするものがほとんどなので、紙やすりで削ったりして弾きやすい厚さ・長さに整える。


・タブ譜とYUMIN譜(ユーミン譜)
YUMIN譜は弾き語り用ギター譜として、小林雄三氏が考案したもの。コードを押さえるダイヤグラムと右手の弾き方を示したYUMIN譜から構成される。


・バレーコードの攻略
左手親指の位置に注目。コードの種類によって、ネック裏の親指の位置が変わってくる。


・弾き語りのコツ
まずやさしい曲をきっちり覚えて自信をつけることが大切。それからだんだん難しい曲へシフトしていく。


・クリシェ
同じコードが続く時、そのコードの中の音をひとつだけ変化させて色をつけるアレンジのこと。(例:ビートルズの「ミッシェル」)


・ソフィアとパブロのギター
(有)パコ・コーポレーションがプロデュースしたブランド。特にマーティンのオールドD-28のレプリカがすばらしい。(MD-2500、価格25万円)

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・ニューヨークのギターショップ
西48丁目にギターショップが集まっている。マンドリン・ブラザーズ、マット・ユマノフ・ギターなど。


・名古屋
日本のギター製造は名古屋から始まった。バイオリンメーカーが作り始めたのではないか?
日本のギターの80%は名古屋で作られている。


・オベーション
カーマン・コーポレーションによるギター。ヘリコプター用のグラスファイバーを開発していたが、振動が多すぎて使い物にならなかった。これをギターに応用した。ラウンド・バックのギターは音の乱反射をなくして、締まった音質になる。


(2009/4/18記)